EXPO EKIDEN 2025
皆さん、こんにちは。
国際部マネージャーのSです。
自分は駅伝など陸上競技を見るのが好きなのですが、皆さんは先日行われたエキスポ駅伝ご覧になりましたか？
//www.expo-ekiden.com/
男子の実業団と大学生の駅伝チームがガチンコで戦うというはじめて(2回目があるかは不明)の試み。
女子では、選抜女子駅伝北九州大会という実業団・大学・高校のチームが競う大会が昔からありますが、男子では実業団と学生が駅伝で競うのは今回がおそらくはじめて。
個人的に特に良かったと思うところは、トヨタ自動車、GMOなど実業団のトップチームがけっこうガチなメンバーで出場してくれたことです。女子の選抜女子駅伝でも基本的にクイーンズ８に入るようなトップチームがベストメンバーで参加することはまずありません(高校生が勝つ時もあるほど)。なので、今回の大会も実業団が一線級揃えてくることは少ないかなと予想していたのですが、蓋を開けてみたらなかなかの豪華メンバーで驚きました(この辺は青学の原監督の煽りのおかげ？)。
1区区間賞：吉居大和選手(トヨタ自動車)
昨年中央大学を卒業してトヨタ自動車に入社。
箱根駅伝1区区間記録保持者。今年の箱根駅伝1区区間賞の吉居駿恭(中央大学)は弟。
3区区間賞：太田智樹選手(トヨタ自動車) ※今大会MVP
今年2月に開催された丸亀ハーフで駒澤大学のエース篠原倖太朗選手に競り勝ち59分27秒のハーフマラソンの日本新記録樹立。
5区区間賞：塩尻和也選手(富士通)
10000メートルの日本記録保持者(27分09秒80)。
他にも強い選手いっぱいいますが、ちょっと書き出しただけでこういう選手が出ていることがすごいです。
大会前は実業団、大学生どちらが勝つのかなんて言われていましたが、特にトヨタ自動車強かったですね。実業団ランナーの意地を見せてもらったような気がします。
ただ、今大会ちょっと残念だなと思った点もいくつか。
①実業団のトップチームのうち旭化成・Kaoが出場辞退したこと。
②大学生は1～3年生主体で、4年生がほとんど出ていないこと。
この辺は3月開催ということで、各々チーム事情もあるでしょうし、難しいところですよね。
大学は卒業・進学の時期ですし、実業団はマラソンからトラックへの移行期ですし。一般に知名度の高い青学は特に今年の箱根駅伝が4年生主体だったので、箱根で活躍したエースを見たいと思っていた人にとってはやや拍子抜けしたかもなぁと。また、この時期はマラソン大会の開催も多いので、フルマラソンに出た選手とかも出場できていません。
個人的には今年のニューイヤー駅伝1区区間賞をとった旭化成の長嶋幸宝選手と大学生エースが競うところを見たいなと思っていたので、旭化成が出れなかったのが残念でした。
※長嶋選手は、高校卒業後箱根に出たいと言って大学を目指す人が多い中で自分は世界を目指したいと言って大学に行かずに実業団に入ることを選びました。現在まだ20歳。これからぜひ注目してほしい選手です。
③出場チームの少なさ
全18チーム(2チーム辞退したため16チーム)の出場となりましたが、トヨタ自動車の独走もあってあまり集団での駆け引きみたいなのが見れなかったので、もう少し出場チーム数多いと良かったなぁと。ただこの辺は年間スケジュールの兼ね合いもあるので、来年以降2回目を開催するなら他の駅伝大会などとの日程調整とかどうするんでしょうか？ 実業団チームも補欠メンバーとか若手の修業や顔を売る場として割り切っても良いので単純に出場チームが増えたほうが面白そうです。
とまぁ不満も漏らしてしまいましたが、実業団と大学生の意地のぶつかり合いにワクワクしました。
日本の陸上競技は大学生の箱根駅伝だけが突出してお化けコンテンツになっていますが、その割には実業団とかプロランナーに興味を持っている人は少ないので、こういった大会をきっかけに社会人の陸上競技ももっと盛り上がると嬉しいですね。
