【日本の食卓】日本人の米離れの理由を解説
日本では、昔から食事の中心は「ごはん」でした。白いごはんに味噌汁、漬物や焼き魚など、どんな家庭にもあるような風景です。1950年代には、日本人1人が1年間に食べるお米の量は約118kgもありました。朝も昼も夜も、ごはんが当たり前でした。
米離れはいつから?きっかけは1970年代
そんな「ごはん中心」の食生活が変わり始めたのは、1970年代の後半ごろです。きっかけのひとつは、生活が豊かになったこと。外国の料理や食材が手に入りやすくなり、パンやスパゲッティ、ラーメン、ハンバーガーなど、洋食を食べる人が増えてきました。また、1973年のオイルショックをきっかけに、冷凍食品やインスタント食品など「手軽な食事」が広まります。時間のかかるごはんより、簡単に用意できるパンや麺類を選ぶ人が多くなっていきました。
忙しさと食の変化も関係がある
この頃から共働きの家庭が増えました。忙しい朝に炊きたてごはんを用意するのは大変です。トーストやシリアルなど、簡単に食べられるものが人気になり、自然とお米を食べる回数が減っていきました。
さらに、コンビニやファストフードの普及で、外食やテイクアウトが身近に。「おかずだけで満足」「ごはんは味がしない」と感じる若い人も増え、米離れはますます進んでいきます。数字で見ると、1970年には1人あたり年間112kgだった米の消費量が、1985年には80kg、2020年にはついに50kg前後まで落ち込みました。かつての半分以下です。
今、ごはんが見直されている!
そんな中、最近では「ごはんの良さ」がふたたび注目されています。また、コロナ禍で家で食事をとる時間が増えたことで、「やっぱり炊きたてのごはんはほっとするな」と感じる人も多く、改めてお米の良さに気づくきっかけとなりました。
外国人もお米が好き!
日本のお米は海外から注目されています。現に、外国人観光客から「おにぎり専門店」が人気を集めています。これは和食がユネスコの無形文化遺産に登録されたことも影響しています。
【中国語版】
为什么日本人越来越少吃米饭了?
——“脱米化”的原因,以及再次被重视的“白米的魅力”
以前,日本人每顿饭都离不开米饭
在日本,从前每一餐的主角都是白米饭。白米配味噌汤、咸菜和烤鱼,是许多日本家庭餐桌上的日常。1950年代,日本人每年平均食用的米饭量高达约118公斤,几乎每天每顿都吃米饭。
脱米化从什么时候开始?大约是1970年代后期
这种“米饭为主”的饮食习惯开始发生变化是在1970年代后期。随着人们生活水平提高,来自外国的食品和料理开始普及,面包、意大利面、拉面、汉堡等洋食越来越受欢迎。
此外,1973年石油危机之后,速冻食品和方便食品迅速流行起来。相比花时间蒸煮米饭,人们更倾向于选择可以快速准备的食物,比如面包或面条。
生活节奏加快也带来了饮食方式的转变
与此同时,双职工家庭数量增加。对忙碌的上班族来说,早上做饭时间紧张,相较于煮米饭,烤一片吐司或者吃点麦片要方便许多。
再加上便利店、快餐等饮食方式的普及,越来越多的人选择外卖和速食。一些年轻人甚至觉得:“白米饭没味道,只吃菜就够了”。这也促使了“脱米化”的进一步发展。
米饭的消费量大幅减少
从数据来看,1970年时每人每年平均吃米112公斤,到1985年降至80公斤,而到2020年则下降到50公斤左右,已经不到以前的一半。
但近年来,米饭再次受到关注!
不过,最近几年,人们开始重新认识到米饭的魅力:
- “饭团专卖店”成为外国游客的热门打卡地
- 玄米、杂粮饭等健康饮食开始流行
- 日本料理被联合国教科文组织认定为非物质文化遗产,进一步提升了米饭的地位
此外,在新冠疫情期间,大家待在家里的时间变多了,很多人重新开始在家做饭。
也正是在这个过程中,不少人发现:“果然,刚煮好的白米饭,最让人安心。”
这也成为了人们重新认识米饭魅力的一个契机。
米饭,不只是食物,更是日本人的心灵寄托
米饭不仅仅是粮食,它还与日本的文化和信仰紧密相关。秋天的丰收祭、新年的镜饼、供奉神明的贡品中,都少不了米的身影。
对很多日本人来说,米饭象征着“安心”“怀旧”“家的味道”。
小结
如果你将来有机会来日本旅行,一定要尝一尝“刚煮好的白米饭”。那一口米饭里,藏着日本人的生活方式和内心情感。