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日本で部屋を借りるときに知っておきたいマナーとルール

賃貸

みなさん、こんにちは。


日本に滞在・居住を考えている外国籍の方にとって、部屋を借りることは最初の大きなハードルのひとつです。物件の探し方や契約手続きだけでなく、日本独自の生活マナーやルールを理解していないと、入居後にトラブルの原因になってしまうことも。


この記事では、部屋を借りる際に特に気をつけるべきマナーとルールをご紹介します。



■ ゴミの分別と出し方

地域によって異なりますが、日本ではごみの分別ルールが非常に細かいです。可燃ごみ・不燃ごみ・資源ごみなどをきちんと分け、指定された曜日・時間に出す必要があります。ルールを守らないと、回収されなかったり、近隣からクレームが来たりすることも。また、最近はリチウムイオン電池やリチウムイオン電池を使用した商品の間違った捨て方による爆発事故が大きな問題になっています。大事故につながる恐れがありますので、軽い気持ちで他のごみに混ぜたりせずに各自治体のホームページなどで処分方法を確認し、適切に処分しましょう。


■ 音に関するマナー

・夜間・早朝はテレビ等の音量や話し声に気をつけ、洗濯機の使用を控えるのがマナーです。

・足音は階下に響きやすいです。室内では静かに歩きましょう。特に小さいお子様がいるご家庭などでは床に絨毯を敷くなど防音対策をすることをオススメします。

・扉などを閉める際はバタンと勢いよく閉めずに静かに閉めましょう。

・一部の「楽器演奏可」とうたっている物件を除いて、ほとんどの物件では楽器の演奏は禁止されています。また、「楽器演奏可」となっている場合でも、演奏できる楽器や時間が決められていたりしますので、契約内容をよく確認しましょう。


■ 喫煙に関するマナー

エントランスや階段、廊下など共用部での喫煙は禁止です。また、バルコニーでの喫煙も禁止されています。室内での喫煙は原則禁止されていませんが、喫煙によるヤニ汚れや臭いの付着を原因とする原状回復費用は借主側の負担となります。喫煙者の場合、退去時の負担額が大きくなりますので、注意しましょう。


■ 料理に関しての注意事項

出身国などによっては料理に頻繁に油を使ったり臭いの強い香辛料を使ったりすることがあります。このこと自体は決してダメとは言いませんが、退去時に油や臭いの付着がとれないと原状回復費用負担の対象となる可能性があります。キッチンまわりや換気扇をこまめに掃除したり、換気をよくするなど油汚れや臭いが部屋に残らないように対策をしましょう。


■ 油の捨て方

液体なのでつい水などと一緒で排水管に流したりしがちですが、絶対ダメです。排水管が詰まって建物にダメージを与えてしまいます。凝固剤を使って固めるかキッチンペーパーなどの紙に吸わせるかして燃えるごみとして処分しましょう。


■ トイレの使い方

トイレにはトイレットペーパー以外の紙を流してはいけません。ティッシュペーパーやキッチンペーパーなど他の紙を流してしまうと排水管が詰まってしまいます。


■  バルコニーの使い方

バルコニーに私物を大量に置いたりすることは禁止されています。バルコニーは火事などの際の避難経路になっており、避難の妨げになったりした場合は責任を問われる可能性もあります。また、バルコニーの外側に布団をかけて干すこともNGです(建物の美観を損なうのと風などにあおられて落ちると危険なため)。


■  共有スペースの使用ルール

アパートやマンションには共有のエントランスや階段、エレベーターなどがあります。大声で話したり、荷物を置きっぱなしにしたりするのはNGです。自分の荷物は必ず自室内で保管しましょう。


■ 入居人数等に関するルール

入居者が誰か、入居人数が何人か、契約で定められていますので、勝手に誰かと同居したり、自分以外の人に無断でまた貸ししたりすることは禁止されています。


■ ペットに関するルール

一部のペット可の物件を除いて、ほとんどの物件がペット不可です。犬・猫などの動物を無断で飼ったり、敷地内に連れてきたりすることは禁止されています。また、ペット可の物件でも無断で飼育してよいわけではなく貸主の承諾を得たうえで契約書に規定されたルールを守る必要があります。それらのルールを守らない場合にはルール違反として退去を求められます。ルール違反の状態でペットを飼育することはペット虐待と同じです。もし本当にペットのことを愛しているのであればきちんとルールは守りましょう。



多くの外国籍の人がルールやマナーを守っているにもかかわらず、一部の人がトラブルを起こしたことで、その物件の家主さんから「もう外国人には貸したくない」「もう〇〇人はお断り」と言われてしまって、その物件を次から外国籍の方に紹介できなくなってしまったというような事例を過去に見てきました。それはすごく悲しいことです。なので、部屋を借りる外国籍の皆さんは、自分が家主や他の入居者から自国の代表として見られているという意識を少しでも持ってもらえるとありがたいです。


自国の慣習や生活ルールと違ったりすると最初は戸惑ったり面倒くさいと感じるかもしれませんが、ルールやマナーを守ることで、自分も周りの人も気持ちよく過ごすことができます。また、外国籍の人にも積極的に貸したいと思う家主さんや管理会社が増えることにもつながりますので、ぜひみんなでそういった好循環につなげていきましょう!


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