【登山】 コイワカガミ満開の甲斐駒ヶ岳の画像

【登山】 コイワカガミ満開の甲斐駒ヶ岳

スタッフ雑記

みなさん、こんにちは。
国際部マネージャーのSです。

6月、早くも暑すぎて低山とかとても登る気になれず、かと言って梅雨の合間の晴れを逃したくなくて甲斐駒ヶ岳に登ってきました。
※山行:2025年6月17日~6月18日



かなり長い距離歩いていますが、うち15キロくらいはアプローチのロード歩きです。
(行き:長坂駅~尾白川渓谷駐車場、帰り:尾白川渓谷駐車場~道の駅はくしゅう)
車が無いので、仕方なく足でカバーしております・・・

スタートは中央本線の長坂駅
駅に到着したのが21時23分。身支度を整えてから、登山口である尾白川渓谷駐車場へ向けて真っ暗な街の中を歩いていきます。
なお、長坂駅の外に公衆トイレがありますが、ここのトイレは新しくきれいです。登山口までの道中で最後のコンビニは、道の駅はくしゅう500メートルくらい手前のローソン山梨白州町店。長坂駅近くのファミリーマートを除くとそこが最初で最後のコンビニです。


23時13分 尾白川渓谷駐車場に到着(写真を撮ったのですが、真っ暗すぎて全然写っていませんでした)
尾白川渓谷駐車場のトイレは登山口のトイレとしてはかなりきれいで助かります。ずっと真っ暗の中を歩いてきたので、トイレの明かりにホッとします。こちらの写真は尾白川渓谷駐車場の少し先にある竹宇駒ヶ岳神社。
この神社の先にある橋を渡ると三大急登として有名な黒戸尾根のスタートです。普段登山をしない方からするとこんな深夜に登山なんてアホじゃないの?と言われてしまいそうですが、今回は長丁場のため、下山時刻から逆算してこの時間のスタートにしています。


一合目 竹宇口 山ノ神 (標高:1,270m)
0時17分 1合目到着。
昨年の夏に黒戸尾根にこういった標識が新設されました。ただ、黒戸尾根の場合、とにかく長いので、嬉しいような嬉しくないような・・・


0時38分 笹ノ平分岐 到着
この近辺は熊の目撃情報も多いので、熊鈴ガンガン鳴らして歩きます。
※山小屋、テント場、駐車場などの近くでは熊鈴は消しましょう。


二合目 三十三番 馬止観音 (標高:1,600m)
0時57分 2合目到着。まだまだ先は長い・・・


三合目 ロノ摩利支天 (標高:1,940m)
1時34分 3合目到着。まだ三合目。ガンバレ、自分・・・


1時39分 刃渡り通過。
黒戸尾根の名物の一つ、刃渡りを通過しました。「刃渡り」とかなり怖そうな名前がついていますが、鎖もついていますし、ステップもしっかりあるので、それほど怖くはありません。なお、真っ暗なので写っていませんが、正面に八ヶ岳が見えます。


四合目 刀利天 (標高:2,070m)
1時57分 4合目到着。もう疲れた・・・



五合目 屏風岩 (標高:2,140m)
2時32分 5合目到着。この辺から梯子とか増えてきます。


6月の甲斐駒と言えばこのコイワカガミ。5合目から上でたくさん咲いていました。
黒戸尾根でも日向八丁尾根でもあちこちに咲いていて目を楽しませてくれます。


六合目 不動岩 (標高:2,245m)
3時1分 6合目到着。


3時23分 七丈小屋到着。
七丈小屋は手前の登山道からは全然見えません。直前になって急に目の前に現れる感があります。こうして見るとまだ真っ暗ですが、東の空に目をやると徐々に明るくなってきました。ここまでずっと半袖でしたが、だいぶ涼しくなってきたので、ここで長袖に着替えました。小屋前のベンチで食事休憩を取り、水の補給(100円)とトイレをお借りしました(200円)。


七合目 七丈獄 (標高:2,430m)
3時39分 7合目到着。この標識は七丈小屋のテン場の少し上辺りにあります。


七丈小屋を過ぎ、森林限界より上まで来たところで、空が一気に明るくなってきました。正直ナイトハイクは好きではないですが、山の中で迎える朝日が昇る時間帯の感動というのは他に代えがたいものがあります。




八合目 御来光場 (標高:2,670m)
4時9分 8合目到着。七丈小屋までは延々と樹林帯の中を歩いてきたわけですが、森林限界を抜けると一気に景色が開けますね。




脇に目をやると山肌にわずかに雪が残っていました。ただ、登山道上にはもう雪はありません。


モルゲンが美しくて、言葉になりません。




九合目 烏帽子岩 (標高:2,800m)
4時34分 9合目到着。


そして、甲斐駒の象徴と言えば、烏帽子岩の二本剣。
毎回登山のたびに「なんでこんなつらい思いして登ってるんだろ?」と自分で思うんですが、こういう景色を見ちゃうからまた登っちゃうんですよね。




鳳凰三山と富士山


ピラミダルな北岳。白峰三山の稜線もオススメです。



無理やり「イルカ岩」と言えないこともない・・・(笑)


山頂手前の駒ヶ嶽神社本社



5時0分 甲斐駒ヶ岳山頂到着! (標高:2,967m)
快晴で最高の青空。時間が早いせいなのか他に人もおらず山頂独り占めでした。


山頂標識は昨年新しいものに付け替えられましたが、「甲斐駒ヶ岳」の裏面は「東駒ヶ岳」となっています。
※「東駒ヶ岳」とは長野県伊那市側の呼び方。


景色も最高です。
手前は鳳凰三山から続く早川尾根。
奥には日本の標高1、2,3が見えています(1位:富士山、2位:北岳、3位:間ノ岳)。


こちら、右側に見えているのが仙丈ヶ岳。北沢峠を起点に甲斐駒とセットで登る方が多い山です。
左手前の稜線は奥がアサヨ峰、手前が栗沢山。左奥が北岳、間ノ岳など。


奥に見えるのが、乗鞍岳と北アルプス。手前のギザギザの山が鋸岳。


中央アルプスと御嶽山


30分ほど山頂での時間を堪能した後、下山は日向八丁尾根ルートへ。


三ツ頭方面のルートへ少し下りたところから山頂を振り返って。


ここで、嬉しい出会いが。
何か鳴き声が聞こえるなと思って辺りを見回すとライチョウが! 愛くるしい姿に癒されました。かわいい。




日向八丁尾根ルート、距離が長いのでなかなか大変ですが、個人的にはけっこう好きなルートです。
ただこの日はある理由により過去一しんどかったです。「ある理由」とは虫。羽虫の数がヤバかった・・・
ハイマツの近くとかを通るたびにおびただしい数の羽虫に延々とまとわりつかれ、口を開こうものなら、バンバン虫が突撃してくるので、ずっと片手で口を押さえていなければなりませんでした。刺したり吸血したりは無さそうなので無害なのかもしれませんが、ただただ気持ち悪い。虫よけスプレーも全然効かないので、夏にここのルート歩くときは頭にかぶる虫よけのネットとかあったほうが良いですね。


途中こんな鎖場もあります。


こちらは、六合目石室小屋の少し先の水場の近く(この写真左手斜面を降りていくと水場有り)。


今回、六合目石室小屋は寄らなかったので、小屋に関しては昨年の写真を載せておきます。
それにしてもこの立地。周りはでかい岩がゴロゴロしていてとても建物建てるような場所には思えないのですが、こんなところによくこんな立派な避難小屋作ったなと感心してしまいます。



さらに進んで次のピークである三ツ頭に近づくと崩壊地が増えてきます。





6時59分 三ツ頭到着
前方に鋸岳が聳えます。登ってみたい気持ちはあるものの私の技量的に自信が無くてまだ未踏のお山です。


7時5分 三ツ頭分岐到着
これ、標識の向きが紛らわしくて、方向的には「鋸岳」と指しているほうの道が烏帽子岳方面です。 


7時15分 烏帽子岳到着 (標高:2,593m)
三ツ頭から烏帽子岳まではすぐです。烏帽子岳は景色が良くてオススメスポット。

烏帽子岳から見た甲斐駒ヶ岳


烏帽子岳から見た八ヶ岳


黒戸尾根だけじゃなくて日向八丁尾根にもコイワカガミたくさん咲いていました。


こちらは大岩山手前の壁(写真がわかりづらくてすみません)
ほぼ垂直の壁を鎖やロープ、ワイヤーなどを使って登っていくので、腕力が必要です。ここを下るのはちょっと嫌かも。


9時12分 大岩山到着 (標高:2,319m)
大岩山からはまた樹林帯に入って普通の登山道になるので、歩きやすくなります。


9時59分 鞍掛山分岐(駒岩)到着
今回は寄り道していませんが、ここの分岐で脇のルートに進むと鞍掛山に着きます。鞍掛山は山頂の少し先に小さなビーチがあり、目の前に甲斐駒を望む展望台となっています。


そこからまた樹林帯をさらに下りていくと、突然砂地が現れます。
ここを登り返すと本日の最後のピーク、日向山。足元が滑るので、けっこう登りにくいです。


11時0分 日向山(雁ヶ原)到着 (標高:1,660m)
花崗岩が風化してできた真っ白な砂の風景が広がる日向山は「天空のビーチ」と呼ばれ、大変人気が高いです。甲斐駒は雲に隠れてしまいましたが、八ヶ岳は良く見えました。予定よりは早めに着いたので、ここで少しのんびりしようかなと思ったのですが、標高3,000mからだいぶ下ってきたのと日影が無いのとで暑すぎて、早々に退散。





なお、日向山の山頂(三角点)は雁ヶ原から数分ほど歩いた樹林帯の中にあります。


12時25分 尾白川渓谷駐車場到着 (標高:770m)
樹林帯の中を黙々と歩き続け、ようやく駐車場のところまで戻ってきました。
暑かったので、自販機でスポーツドリンクを買って一気飲み。生き返る~


ただ、車利用でない私はここからまだ歩き続けないといけません。
道の駅はくしゅうに向けて40分ほどテクテク。途中のべるが通りは田園風景が広がっていて歩いていて気持ちが良いです。


13時13分 道の駅はくしゅう到着!
ここで本日の行程終了です。疲れましたが、お天気に恵まれて最高の一日でした。この後、道の駅でご飯を食べてバスで温泉まで移動。


最後はむかわの湯で温泉に入ってサッパリした後、大広間でしばしごろ寝。その後、夕方のバスで帰宅の途に就きました。


【帰りのバス】 
道の駅はくしゅう(14:49)⇒牧の原(15:00)
牧の原(17:50)⇒韮崎駅(18:12)
※温泉立ち寄りのため途中下車。バスの本数が少ないので、要注意。

【下山後の温泉】
※牧の原バス停から徒歩5分くらい
※下山後の温泉で言うと、立地的には「尾白の湯」に寄るほうが断然楽です。ただ尾白の湯が水曜日定休のためこちらに立ち寄りました。

【尾白川渓谷駐車場へのアクセス】
・バスの場合
韮崎駅から道の駅はくしゅうまでバス。道の駅からは徒歩。
・マウンテンタクシーの場合
小淵沢駅からシェア型登山用タクシー「マウンテンタクシー」が季節限定で運行されています(要事前予約)。

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